
【少し前に読んだもの】
「自宅療養さまざま」
自宅療養中にどんどん悪化し、10日後に入院するまでの日記。
このツイートに「32歳でも重症化するなんて怖い!」「パルスオキシメーター買いました」というコメントが付いているが、解熱剤の使い過ぎに突っ込む人はごく僅か。
ご本人にもウイルスと戦うのは自分の抵抗力、発熱しかないという認識はあったものの、辛さに耐えられず飲み、熱が上がるたびに飲み、最終的に解熱剤と鎮痛剤の併用を相談センターに勧められて飲んでいたのだから、この日記は「自宅療養に殺されかけた話」ではなくて「マズい自宅療養の仕方と頼りにならない相談センターに殺されかけた話」だ。
必ずしもご本人が悪いわけではなくて、そもそも熱を出した時の正しい対応をこの方に限らず知らなすぎるのと、相談センターの人にしか状況を説明できずほとんどほったらかしにされるというのが問題だ。もともと免疫力が低く風邪を拗らせやすいという思い込みのある人が一人で療養するのは不安も多いし、重症化するかも、死ぬかもという悪い予想がさらに体を悪化させる。医師とテレビ電話で毎日話せるだけで早く回復した or もっと早く入院できたかもしれない。
体を変えるために熱が出る。上げきれば下がるのに、ちょっと上がるたびに薬で下げればいつまで経っても経過しない。熱が出たら氷枕、熱さまシートという常識が命を縮める。
風邪リテラシーを高めねばという思いに反して、時代は薬に管理してもらう、AIに管理してもらう未来に進んでいる。