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INTERVIEW:芳田健一

雑談は苦手ですが、お越しになったクライアントの方とは問題解決に向けて共に話し、助言することができます。

──どんな子ども時代だったんでしょうか?

​幼稚園の頃から登園拒否をするような子どもだったので楽しい思い出はあまりありません(笑)。

小学校に上がってからもそうで、とにかく集団で過ごすのが苦手なので、今も昔も一人で過ごす時間がないと疲れてしまいます。最近でいうところのHSP(ハイ・センシティブ・パーソン)に完全に当てはまりますね。雑談は苦手ですが、お越しになったクライアントの方とは問題解決に向けて共に話し、助言することができます。教室は僕が話さないと進行しないのでよく喋ります(笑)。

──整体の勉強を始めるまでは何を?

大学時代も授業に出るのがやっとで、就活する余裕もありませんでした。宙ぶらりんな状態で卒業した直後は、母親がホームヘルパーをやっていた影響もあってガイドヘルパーをしていました。

介護の後にやった清掃のバイトが一番長かったです。人と関わらない仕事がやっぱり楽だったんですが、このままじゃいけないという気持ちがあって、自分の生きづらさの原因をはっきりさせるつもりでカウンセリングを受けていました。自分で検索して見つけた先生なんですが、信頼できる先生と出会い、なんとか現状を変えていこうとエンジンがかかりました。

──野口整体との出会いはいつ頃だったんですか?

カウンセリングを受けていた頃にヨガや気功といったボディーワークに関する本も読み始めていて、その時に読んだ武術家・甲野善紀(こうのよしのり)さんの本に出てきたのが最初に知ったきっかけです。風邪を病気として捉えないなど、「自分と同じ考え方する人がこんな昔にいたんだ」と偉そうな感想を抱きました(笑)。でもその時は体癖を「へぇ〜面白いな」くらいに思っただけで、整体を勉強しようとまでは思っていませんでした。

​清水の舞台から飛び降りる選択肢しかないじゃないですか(笑)

──勉強を始めたのはいつ頃ですか?

​3.11の震災があって、いよいよこのままじゃいかんと思うようになって悶々としていた時に「そういや野口整体ってあったな」って急に思い出して、そこで改めて野口晴哉先生の本を読んだら一気にハマってしまって。この世界は一生追求していけるんじゃないかと思って、まずは大阪の整体協会や、他の野口整体系列の教室に通うようになりました。後に弟子入りすることになる浜田先生の講座にも月一回通うようになりました。

──弟子入りはご自身で志願されたんですか?

いえ。一年半ほど月一回のペースで通い、もっと本格的に学ばないと身につかないなと思って、2014年2月の講座に参加した時に、自由が丘の近くで家を探してその場で契約しました。で、「しばらく教室に通います」と連絡しようとしてふと先生のブログを見たら「内弟子募集」って記事が上がってたんです。運命とか引き寄せって言葉はあんまり好きじゃないんですが、この時ばかりはただの偶然とは思えなかったし、僕も20代後半でいろいろ追い込まれていた。清水の舞台から飛び降りる選択肢しかないじゃないですか(笑)。これがダメならもう死ぬしかないくらいの気持ちで上京しました。

──弟子生活ってどんな感じだったんでしょうか?

学習費はとある条件付きで無料だったのですが、住み込みではないので生活費は自分で稼ぐ必要があります。師匠の整体院の近くにあるスーパーで夕方までバイトをしながら、師匠の時間が空いていたらマンツーマンで稽古という感じです。師匠も弟子を取るのは初めてで、僕も必死でしたから定休日以外、週6日稽古をつけていただく週もありました。「大変だね」とバイト先の人に言われることもありましたが、弟子に取ってもらったことがまず嬉しかったですし、毎日の稽古がとにかく楽しくてしょうがなかった。師匠自身が勉強をし直そうとしていた時期で、身体均整法や経絡マッサージの技術を取り入れようとしていて、一緒に新たな技術の研究が出来たのも施術の考え方の勉強になりました。

​この整体は自由になるためのものです

──開業してからしばらく経ちましたが、何か思うことはありますか?

開業した当初はとにかく師匠に習ったことが本当か確かめるようにやっていました。

症状と原因の関連や調整が必要な場所に出る特徴など、習った通りだと思うことばかりなので、師匠には感謝しかありません。料金は直接受け取るとか(※待合室に置かれた箱に料金を納める指導室が多い)、お互い様だからキャンセル料は頂かないなど、技術以外から学んだ部分も多いです。弟子に取ってもらっていなかったら今も冴えない生活をしていたと思うので、整体を受けて元気になっていく人や教室で楽しそうにお稽古している人を見ると、この道を選んで死に物狂いで修行して良かったなと思います。自分の好きなもので人と繋がれるって楽しいですよ。

──自分だけのスタイルなどはありますか?

師匠も自分の劣化コピーは作りたくないと仰っていましたし、自分のカラーを見つけろと言われていたのですが、最初は真似事しかできません。場数が増えると、自分なりに足を整えるのが重要だと気づいて、足先の調整を入念にやったり、「自分の体は自分で整えるもの」という野口整体のコンセプトをわかりやすくお伝えするため、ピラティスで使うようなボールを使ってお手軽にできるセルフケアを施術でも教室でも取り入れるようになりました。ヒモを巻くだけで体のバランスを整えるヒモトレも施術、教室両方で活躍しています。整体の活元運動はどうしてもとっつきにくいし、呼吸法や整体体操も人によって難しい場合がありますが、これなら誰でもできるので。自分の体に興味を持つ入り口としては最適だと思っています。

──整体に興味を持った方へ一言。

とにかく既存の整体やマッサージのイメージ、そしてネットや本で知った野口整体のイメージも取っ払って飛び込んできてください。この整体は自由になるためのものです。これを食べるとよくないとか、何時間寝ないとだめとか、健康法に縛られて不自由になっている人も多いですし、野口整体かくあるべしと凝り固まるのも面白くありません。何も気にしなくても大丈夫な体、多少無茶しても動じない体を育てましょう。野口整体って知らなかったけど知ったらハマってしまったという人たちが一足お先にお稽古に励んでいます。施術でも教室でもお好きなスタイルで野口整体を始めて下さい。