弱さから出発する

​​整体を勉強することの醍醐味とは

​競争のない世界でしか命の力は高められない

攻撃してくる敵と同化(合気)し、敵であった相手を自分の一部と化すことで敵が敵ではなくなる−合気道は敵をつくらないための身体運用の理法と技術に習熟することを目的としており、試合も強弱勝敗もなく、「誰かより上手い」という相対的な満足のうちに停滞することは修行の妨げにしかならないと内田先生は仰っています。直近の試合に勝つために体に無理をさせるようなトレーニング法では、潜在能力をじっくり観察して開発することはできないとも。

そして合気道の何よりの目的は「命の力を高めること」。

氣を呼吸法によって取り入れ、技を通して命の力を高める。全身の緊張をゆるめ、感度をあげ、相手と同化し、一体となった動きは投げる方も投げられる方も心地良い。そうして命の力を高めてゆくのですが、整体の稽古は合気道の技を掛け合う代わりに、整体の技でお互いの体を調整し合うことで、命の力を高めているのです。

相手の体に集注して氣を通し、変化を感じ、呼吸をリードし、黒子のように気配を消し、二人羽織のような感覚で相手に同化する。整体の技がうまく決まった時、受けた人は「動かされた」のではなく自分一人で動いたかのような感覚と共に、独特の心地よさを感じます。整体は潜在的に備えている氣の力、命の力を稽古を通して高め、氣を交流させる営みです。整体の創始者、野口晴哉先生は「自分の手の届かないところは互いに手伝ってもらうように出来ている」と仰いました。

人の体にふれる機会が減った時代だからこそ、魂のノスタルジーを感じ、自然に還ろうとする要求がある。丁寧に触れられるのは実に心地の良いものです。敏感過ぎて生きづらいと感じる人は、その繊細な感性を長所として思う存分発揮してください。学校とは違って人と比べる必要もないし、数値化されることもありません。

弱さを感じたその瞬間がはじまりです。

この文章をお読みになったみなさんと​ご一緒にお稽古できることを愉しみにしています。

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