そんなことができると思っていなかったことができるようになる

整体は複雑な身体運用を求めると書きましたが、「運動神経が悪いけど大丈夫かしら」と躊躇する必要はありません。私も学生時代体育の授業が嫌いでしょうがなかったですし、体を動かすこと自体好きではありませんでした。

整体の世界は「目で見て盗め」であるものの、コツを一つひとつ知り、習熟度に応じたステップを一段ずつ登っていくことが大切です。運動神経の良い人が一段飛ばしで上がっていくところを、筋力が弱かったり、もともとの運動神経に頼ることができない人は、一段ごとを正確に理解し、体に落とし込んで進んでいきますから、ある日突然驚くような上達を見せることがあります。

私が修行していた頃は自分の体の使い方の下手くそさに日々打ちひしがれながら、それでも少しずつできることが増えていく喜び、体の使い方が変わっていく楽しさを感じながら稽古に励んでいました。100℃で突然水が沸き出すような、「自分自身のブレークスルー」がもたらされた時の快感は何度も味わえるものではありません。地道に稽古に励んだ日々と手にした技術は誰にも盗まれることのない、自分だけの宝物なのです。

愚直に反復練習を繰り返していたら、「そんなことができると思っていなかったこと」ができるようになったり、「この技術を身に付けようと思ってそれに向かって努力していた当の技術とは、まったく別のもの」ができるようになる。その成長は数値化できるものでもないし、外から付け足されるようなものでもありません。パソコンのOSをアップデートさせるように体とその使い方を変えていくのです。

自分が何を学ぶことになるのか、何を身につけることになるのかは「始めてからわかる」という、未知の世界に思い切って飛び込んでみてください。

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