言葉の力


【今思うこと】

「緊急事態だったのかわからない」


政治家が会食しただとか、銀座のクラブに行ったことが話題に上がっていますが、この一年間ずっと疑問なのは、なぜ政治家が真っ先に逃げないのかということ。猛威を振るう感染症がテーマのパニック映画だったら、まだ国民に危機感がない時からこっそり会食を控え、自分だけが助かろうとするはずなのに、現実はこっそり会食するし、マスクの付け方を意識するようになったのも最近のように見える。

去年の前半は「危機感のないおじいちゃんたちだなぁ」と思っていたのですが、次第に「危機感がないんじゃなくて、そもそもそんなに危機ではない」と思うようになりました。メディアと国民が過剰に騒ぎ続けている中、政治家は厚労省の指導に忠実に行動している。緊急事態宣言も出す必要なかったしGOTOは続けたかった。なんならワクチンも日本では必要ないと思っているとしたら、なんだか同情したくもなるのですが、以前から言葉を大切に扱って来なかった政府の自業自得だともいえます。


本当に緊急事態だということを伝えたかったら、原稿ではなく自分の言葉で伝える必要があったし、原稿を読むだけであれば、感染が怖くて首相官邸に来ないという行動の方が危機感は伝わる。緊急事態でないのなら、メディアの煽りに負けず、国民の支持率低下も恐れずに語る力が必要なのだけど、それもない。


「少なくとも日本では何もかも止めてまで対策するような危機にはなっていない」と、きちんと説明する言葉があれば、今頃どんな世界になっていただろう。



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