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坐骨神経痛
坐骨神経痛のご相談は年間を通して多いけれど、最近特に多い。
痛みで夜も眠れないという具合で、近所の整形外科に行っても良くならず、MRIを撮りに大きな病院へ。手術を勧められてどうしようか迷っているという感じで来院されるのだが、大抵手術の必要はなく、断食をしたり目を休めると痛みは取れる。腰の辺りから足先まで通る坐骨神経が何かしらの原因で圧迫されることで痺れや痛みが出る症状で、医学的な原因の説明では、
椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症などが坐骨神経を圧迫する
腰周辺の筋肉、梨状筋(お尻深部の筋肉)の緊張が坐骨神経を圧迫する
と書かれていることがほとんどだが、これらは原因というより結果であって、ヘルニア状態になっている原因を解明する必要があるし、腰の筋肉・梨状筋の緊張は長時間座っていることが原因であると言うが、本当にそれが一番の原因なら座り仕事をしている人全員が坐骨神経痛になるはずだ。
腰部の緊張と言っても頭の緊張や極度の目の疲れ、食べ過ぎ飲み過ぎで緊張するので、原因を見極めて頭なら頭、目なら目を調整する必要があり、腰ではなく原因となっている部分を調整した結果、腰の緊張が弛んで神経への圧迫が取れる。経験上、坐骨神経痛は腰痛を訴える人より早く痛みが取れる。
坐骨神経痛という外科的な結果の原因は眼科だったり胃腸科だったりすることがほとんどなのだが、整形外科では患部の状態を見ることしか出来ず、眼科で坐骨神経痛を訴えても「なんで眼科来たの?」と言われるだろう。人間の不調を「科」で分けて診ようとした時から間違いは始まっている。専門性が高まり過ぎて単純なことがわからないというのは、今の感染症の専門家にも言えること。視野狭窄になってはいけない。
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